破魔矢というものがありますが破魔矢って何だ?と聞かれると、悪魔を破壊するから破魔矢だと答える人の多さにびっくりします。
当て字で「破魔」を使うからでしょうが、悪魔だとかそういうことではなくて「気持ち」の要素が多分に多いわけです。
「妖気を破り浄化する」という言葉がありますが、気ですね、気。
邪魔の「邪」です、この邪が気と交わると邪気になって、邪道を進んでいくので、それを取り払う道具が破魔矢。

破魔矢は突き刺す道具ではないので先が平たい、つまり刺さらないようになっている。
矢だから尖っていると思っている人もいますし、その矢先に気づかないで飾っている人もいます。
持っているのであれば見てみてください、別に尖っていると危ないから先が平たいっていう安全策のためにしているわけではありません。
破魔矢があると神棚がある家庭が多いのですが、神棚の側に置いておく人がほとんどです。
しかし、神棚はないんだけど破魔矢だけ飾りたい人達もいます。
そして、御札と破魔矢の組み合わせで祀りたい人達もいますので、今回の店長ブログはこのパターンでいきたいと思います。
御札入れにも様々な形がありますが、今回紹介するのは伝統工芸士が作る御札入れ。
神棚「お札入れ」細隙仕様 Slit Kamidana by Folkcraft person in Japan
神札を中に入れて使いますが、スリット状にしてあるところが特徴です。
木材を磨いて磨いて磨き上げていくと木材ではないようなつるつるの質感まで高められます。
質感っていうんでしょうかね、普通はここまで手を加えることはありません。
そしてスリットにすることによって、正面からは見える。
横からは見えない。
これが何だどうしたと思われるかもしれませんが、伝統工芸士のアイデアです。
伝統工芸士の山下学さんの作品ですが、通りがかりでは見えないようにしているわけです。
もっと言うなら、これがお札立てだとは気づかないかもしれません。
御札をバッチリ見せることはせずに、浮き上がらせるように見せるにはどうするのかを徹底的に考えてシンプルに仕上げたもの。
なかなか珍しい神棚だと思います。
形がシンプルなゆえ真似されやすいのかもしれませんが、山下学さんが作ってくれている神棚はこの一種類のみ。
破魔矢を挿せる御札入れ・・・お札立て(細隙仕様)伝統工芸士の力作。
https://store.shopping.yahoo.co.jp/omakase-factory/kamidanaofuda.html興味のある方は是非ご覧ください。
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- 2013/05/29(水) 08:00:31|
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